エフェクターブランドとしても高い評価を受ける Suhr。今回はその中でドライブペダルのラインナップを、DIMENSION・増崎孝司氏によるサンプルセッティングと共にご紹介致します。
2009 年の発売から今なお絶大な人気を保ち続ける Riot Distortion。
OD-100、3+ SE、Badger など、数々のハイエンドアンプを手掛けてきた John Suhr が満を持してプロデュースし、大型のスタックアンプと見紛う大迫力のトーンを奏でます。
チューブアンプをドライブさせたような豊かな歪みを付加し、プレイヤーのタッチに敏感に反応する極めて音楽的なディストーションです。
これこそ、John Suhr によるまさに “アンプライク” な歪みです。
setting 1 | setting 2 | |
増崎孝司氏コメント
Suhr が作ったディストーションということで、やはりどうしても 3+、OD100、PT100、Badger のようなドンシャリサウンドにしたくなりますね。ですのでトーンは上げ気味にしています(setting 1)。ここからゲインを上げるとローが出てきます。 アンプをクランチにしてローゲインセッティングでも使えますね。アンプを更にプッシュしたいときは setting 2 を試してみてください。 |
スムースかつブルージーなキャラクターをベースに、ローレンジを引き締め、僅かにミドル・レンジを持ち上げた Suhr 初のオーバードライブ。
トーン・レンジを広くとることにより、メインの歪みとしてもブースターとしてもトップ・クラスの性能を発揮します。
フィンガリングやピッキング・ニュアンスに極めて敏感に反応するのはもちろんのこと、ギター、ピックアップのキャラクター、そしてアンプ のセッティングの微妙な変化を明確にアウトプットします。
setting 1 | setting 2 | |
増崎孝司氏コメント
Suhrのドライブペダルの中では一番ブースターとしての使用に向いていますね。アンプをクランチにし、クセをつけずにギターやアンプの個性を引き出すにはこのセッティングがベストだと思います(setting 1)。アンプのゲインが更に低いときはこちらのセッティングですね(setting 2)。アンプオリジナルの歪みを押し出したいときはRELOADEDではなくこちらの方が良いでしょう。 全体的なトーンはローに寄っており、smoothスイッチでプレゼンスをコントロールするように作られています。いなたいブルースロックなどに向いていますね。 |
チューブアンプのダイナミクスとタッチレスポンスを併せ持つ万能 FUZZ。
究極の万能性を追い求めて 3 バンド EQ を搭載したことで、思い描く理想のトーンを簡単に作れるだけでなく、ボトムエンドを全く損なわないベース用 Fuzz としても “使える” エフェクトに仕上がりました。
そしてコンパクトエフェクター業界初となる mf(x) 機能により、フットスイッチをホールドするだけで演奏中でもRufusのノーマルとファットモードを瞬時に切り替えます。
setting 1(ファットモード) | setting 2(ノーマルモード) | setting 3(ノーマルモード) |
増崎孝司氏コメント
クセが無くとても品の良いファズです。元々ファズというのはローがなくなるものなので、BASS を上げるとファズっぽくなくなってしまいます。ですので本来のファズはこういうサウンドですね(setting 1)。 また、元々ある歪みをもっと野蛮にしたいときに使うものでもあります。真空管アンプで歪ませた際のエッジ部分、チリチリと聞こえるところを掻き消したいときは、コンプレッションがかかったようにハイと共に覆い尽してしまうことが可能です。ノーマルモードとファットモードの違いはそのコンプ感の掛かり具合ですね。 |
2009年の衝撃的なデビューより四年の歳月を経て、John Suhr の完璧なまでに計算され尽したトーンセンスが余すことなく網羅され、”Riot” が “Riot RELOADED” として生まれ変わりました。
ゲインアップに加え、ミッドレンジの明瞭度とサスティーンを強化。トーンコントロールは耳障りにならずにより甘さや鋭さをクリエイトできるよう、ハイミッドを強調するように修正されました。
setting 1 | setting 2 | |
増崎孝司氏コメント
オリジナルと比較するとかなり良く歪むようになっていますが、ミドルはそこまで持ち上がりません。同じセッティングにしても大きくサウンドが違いますね。極めてハイファイなサウンドです。ミニスイッチはセンターがベストポジションだと思います。 更にディストーション化したいときはこちらのセッティングですね(setting 2)。 |
Shiba RELOADED は、オリジナルよりもタイトなローエンドと際立ったミッドを実現し、更に多くのゲインを獲得したオーバードライブペダルです。
シングル PU・ハムバッキング PU のどちらにおいてもチューブアンプのドライブチャンネルと同じように演奏ニュアンスにダイナミックに反応するため、ギターのボリュームをコントロールするだけで厚みのあるクリーンからクラシックなロックトーンまで簡単に変化させられます。
Smooth Switch にも再設計を施し、プレイヤーの理想とするサウンドに柔軟に対応します。Shiba RELOADED は様々なジャンルに最適なオーバードライブペダルです。
setting 1 | ||
増崎孝司氏コメント ゲインが高くなっているのでブーストされるサウンドも変わりますね。EQ の感触はあまり変わっていませんが、ゲインが高いためかミッドローがすっきりして聞こえます。ハムバッカ―と相性が良さそうなモダンなサウンドですね。 smooth スイッチはオリジナルはプレゼンスに効いていましたが、RELOADED はハイに効いています。ローエンドをすっきりさせたい時はオリジナルの Shiba よりもこちらの RELOADED を選ぶのが良いでしょう。いずれにしても基本的にはアンプの歪みにプラスする形でブースターとしての使用をおすすめします。 |
オクターブアップモードを追加した Rufus の RELOADED 版です。ノーマルモードとオクターブアップモードはフットスイッチの長押しで切り替え可能です。
3 バンド EQ の搭載により旧来のファズペダルには無い多彩なサウンドを獲得し、ボトムエンドを全く損なわないためベースファズとしても使用できます。
オクターブアップモードではどのフレット上、ピックアップのポジションにおいても伝統的なオクターブファズサウンドをクリエイトします。
setting 1(オクターブアップ) | setting 2(オクターブアップ) | setting 3(ノーマル) |
増崎孝司氏コメント
こちらは本当にヴィンテージファズを狙って作られているのではないでしょうか。オリジナルよりもわかりやすいサウンドになっています。ファットモードはなくなりましたが、その分ローが出るようになっていますね。 また、他機種の RELOADED と同様、やはりゲインが上がっています。 |
Suhr Eclipse はまるで生き物のように生々しく、プレイのニュアンスを忠実に再現したトーンを提供するデュアルチャンネルオーバードライブ/ディストーションです。
各チャンネルにレベル・ゲイン・3 バンドパッシブ EQ を備えており極めて直感的な操作を可能にしています。
幅広いゲイン、ナチュラルに可変するパッシブEQ、更にトップエンドの微調整を行う VOICE コントロールを搭載。アンプの種類を問わず対応可能なヴァーサタリティを獲得しました。
setting 1 | setting 2 | |
増崎孝司氏コメント
歪みの質感は真空管というよりもトランジスタに近いように感じます。ヘッドアンプと同じくらい歪むので、2ch のヘッドアンプとして考えて使用すると良いです。 VOICE はミッドハイのコントロールですね。基本はセンターで良いでしょう。音作りはゲインを少しだけ開いた状態から始め、ハイを開いたりミッドを削ったりして EQ を決め、あとはゲイン量でトーンコントロールしていくと良いと思います。ただ、3 バンド EQ も殆ど真上で大丈夫そうですね。基本的にはどういじっても音が潰れることはありません。 |
全ての機種でオリジナルよりも RELOADED の方がゲインが高くハイファイです。弾いた感触ではかなり違いますね、別のエフェクターと言ってもいいくらいです。アンプの色を出したいときはオリジナル、サウンドをモダンにしたい・すっきりさせたいときは RELOADED を使用するといいでしょう。うまく住み分けができていると感じました。