モデリングアンプ・システムの金字塔、Fractal Audio Systems Axe-Fx IIIのサウンドクオリティを継承しながらミニマルにデザインされたフロアタイプモデルFM3を、同じくミニマルコンセプトのCAJ MIDI prg Stationでコントロールしてみました。
FM3の拡張コントローラーとしては、もちろんFC-6がベストマッチングですが、FM3の機動性を活かすには、軽量コンパクトなMIDI prg Stationも選択肢の1つになるでしょう。
まずは、セットアップの1例を御覧ください。
MIDI prg StationのPS1-PS5はプリセットのリコール、外部スイッチの2つはSceneの切替、2つはワーミーペダルと、リングモジュレーターの周波数コントロールにアサインしています。
SCENEは2つのスイッチによるアップダウンですが、1つの楽曲に1つのプリセット、曲の構成に合わせてSCENEを組み立てれば、問題なく操作できますし、FC-12を使用される方も基本的には同じ方法でコントロールされています。
MIDI prg StationでFractal Audio Systemsをコントロールした例は多くあり、例えばGlayのHisashi氏は省スペースが求められる場合にはAxe-Fx IIのプログラムチェンジを、SUGIZO氏はAxe-Fx IIIの導入後、専用コントローラーのFC-12が登場する前はMIDI prg Staionを使用されていました。
現在も、ミニマルなシステムが求められる場合にはご使用いただいてます。
FM3のプリセットをリコールするのは、MIDI prg StaionのMIDI OUTとFM3のMIDI INを接続するだけです。
動画のセッティングではExt.SWの4がSceneのアップ (Scene Increment)に、Ext.SWの3がSceneのダウン(Scene Decrement)にアサインしています。いずれも、MIDI prg Stationの初期設定ナンバーFM3を合わせるだけです。
(MIDI prg StationのExt.SWをONに設定する必要があります。)
MIDI prg Stationには4つのExt.SWが接続できますが、FM3 (もちろんAxe-Fx II、IIIでも)のモディファイヤー機能を使用するとエクスプレッション・ペダルの様に使用できます。 もちろん、タップテンポやエフェクターのダイレクトアクセス (オン・オフ)にも使用できますが、このセッティングではFM3の本体スイッチで、6つのエフェクトブロックにダイレクトアクセス出来るので、2つのスイッチはワーミーとリングモジュレーターの周波数コントロールに設定してみました。 ワーミーを例にして設定方法をご説明します。
この様に、CAJ MIDI prg StationはMIDIプログラムチェンジコマンドの送信でプリセットをリコールするだけでなく、2つのエクスプレッション・ペダルと4つのExt.SWで、FM3、Axe-Fx III、Axe-Fx IIの可能性を大きく拡げることが可能です。 こんな事が出来ないか..? といったアイデアがあったらいつでもご相談ください。
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